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弘経寺の再建・修復工事は寛永6年(1629年)7月起工、寛永10年(1632年)まで、10世了学、11世雪念の二代にわたる大工事であったといわれており、当時、幕閣の要職にあった土井利勝が普請奉行を勤めています。
本堂、山門、鐘楼、経蔵は市の文化財(建造物)に指定されましたが、本堂は平成20年4月に改築され、山門・鐘楼は一時解体中となっています。 |
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■ 境内を彩る植物 |
【花まつり】
弘経寺の桜は、累の怨霊を解脱させた、江戸期の名僧として名高い顕誉祐天上人の植えたものという由来を持ちますが、さすがに当時の桜は生き残っておらず、現在我々の目を楽しませてくれているのは、七十五世住持である順誉大英上人が大正年間に植樹した桜樹であろうかと思われます。ここ数年来、檀家の皆さんのご尽力もあり、桜花を愛でつつの野点茶会が開かれてきたが、その努力が実って近年は音楽や彫刻など様々な芸術家の皆さんの演奏や作品が楽しめる「花まつり」が開催されています。何かと忙しい昨今にあって、ゆったりとした時が流れる風雅な一日の過ごせる貴重な機会となっています。 |
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【曼珠沙華(マンジュシャゲ・マンジュシャカ)】
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弘経寺は春の桜と境内での野点茶会が有名ですが、秋の曼珠沙華もご覧の通りの見事さです。檀家の方のご尽力で、毎年少しずつ増えています。今年の秋も、きっと綺麗に咲くことでしょう。花の期間は短いですが、杉木立の緑に映える緋色の曼珠沙華の花を楽しむことができます。飢饉の際には食料にしたとも言われますが、根に毒があるので食べるのはやめましょう。花言葉は「悲しい思い出」ですが、巷では家に持ち帰ると火事になるとの俗信もあるそうです。やはり、お寺で楽しむのが無難・・・のようですね。
花の時期は秋。ヒガンバナの学名のとおり、毎年九月のお彼岸の頃に咲きます。
ぜひ、ご来山ください。 |
【無患子(ムクロジ)】
暖地の山野などに生える樹木で、花はとても小さく6月頃に咲き、咲き終わると雨のように降ってきます。黒くて固い種は、漢字の名前のとおり、子供が患うことがないというので、中国のある地方ではお守りになっているそうです。日本では固い種を羽根つきの羽の先にしたり、果肉にサポニシンという石鹸の成分を含んでいるため、洗剤として利用されてきました。
仏教の話では、お釈迦様がとある国の王様に相談されて国の安泰と五穀豊穣を祈るため最初に作った数珠は、このムクロジの実(種)を用いたといいます。
なんともありがたい木、だったんだなぁ・・・ |
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